後半戦に繋げなれる前半戦と分岐点になった中断期間

2017年ルヴァンカップと天皇杯を制したセレッソ大阪。今年こそは悲願のリーグ優勝するんだとクラブ、サーポーター、選手が意気込んでいた。しかし蓋を開けてみると、リーグ7位止まり。去年と今年何が違うかったのか。何が足りなかったのか。個人の見解を3回に分けて述べてみようと思う。

柿谷曜一朗はかつて清武の事をこう評していた「日本一ミスの少ない選手」だと。「清武の代わりはいない」山口蛍からもこのように評されていた。そんな清武が欠場した開幕戦。2017年の躍進を支えたソウザもコンディションが整わずベンチスタート。攻撃のアクセントとなる2選手が欠け、なおかつ横浜fマリノスの新戦術に苦戦し、先制点を決められる。後半ホームの勢いもあり、柿谷のゴールでなんとか同点にし1-1で開幕戦を終えた。
このとき、選手の体は時すでに疲労を感じていたに違いない。元日まで公式戦を行い、オフが極端に短かった上に王者川崎、アウェイで済州などとの敵と戦い、しかも、短期間のうちに戦かっていた。だからこそ開幕戦は勝ちたかった。あるjリーグ指揮官は「開幕戦に勝つ事ができれば勢いに乗る事ができる」それほど開幕戦は重要だったのだ。それからセレッソ第5節まで勝ちなし。3分1敗1勝で5節終えた。 
最低限の結果だった。サポーターの意見も同じだった。そして、ここからだ。そうサポーターも思ったに違いない。その気持ちのままにセレッソは尹晶煥の真骨頂である堅守を見せ、4連勝を飾る。シーズンの初めは試合数をあまりこなしていないので1勝でも大きく順位が変わってくる。よってセレッソは上位に食い込む事に成功した。
しかし、第9節大阪ダービーで敗戦。そのショックは次節のベガルタ戦の勝利により、解消できたのだが、そこから2試合勝ちなし。攻守ともにちぐはぐでセレッソらしさがまったく見られなかった2試合だった。前半戦終盤の長崎戦、そして当時圧倒的首位だった広島相手に勝利し、後半戦に向けて、繋げられる前半戦だった。

しかし、自分の立ち位置に不満を持っていた選手がいた。柿谷曜一朗だ。長崎戦華麗な先制点を決めるが、次節広島戦ではベンチ入りするが出場なし。広島戦では明らかなやる気のなさに一部サポーターからも反感を食らっていた。そんな選手を他クラブが放っておくわけもなく、ガンバ大阪からオファーが柿谷の元に舞い込んできた。これが今シーズンのセレッソ大阪の分岐点になった。
結局、柿谷は残留を決断。クラブへの愛で残ったのであって、尹晶煥への不満がなくなるわけではなかった。そしてその不満をピッチでも見せていき、桜の失速に大きく関わっていくこととなるのだ。

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